
ACミランを始めとする、サッカー界の強豪チームがひしめくイタリア「セリエA」。その中にあって、ローマを代表する2チーム「AS ROMA」と「SSラツィオ」等が本拠地とする、世界的な観光都市ローマにある「スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ」で、サッカーを観戦し、ローマの1日観光&絶品グルメを楽しもう。
ローマ基本情報
イタリア ローマは、イタリア半島の中央部に位置し、テヴェレ川の河畔にある、イタリア最大の街にして、首都でもあります。ローマ教皇の移住するヴァチカン市国を内包し、全世界のカトリック教徒にとって重要な街でもあります。古代ローマ帝国の威容を示す、数多くの遺跡が随所に点在していますので、古代史の懐に飛び込んだ気分で、ローマの街歩きを充分に楽しめます。
そうした歴史に触れる楽しさと共に、ヴァチカン美術館を始めとする美術館、オペラを楽しめる劇場、映画『ローマの休日』でおなじみの「トレヴィの泉」「スペイン広場」や「パンテオン」「サンピエトロ大聖堂」など見どころがいっぱいです。
そうした定番の観光スポットに加えて、イタリアで味わいたいのはチーズとワインの数々。そして本格的なパスタ。パリパリのローマ風ピッツアを、伝統の下町で味わうのも一興。ローマの独特の料理トラステヴェラ、などのトラットリアがお勧めです。
永遠の都ローマの「ゴールデン・ルート」
-スペイン広場―トレヴィの泉―パンテオン歩―ナヴォーナ広場―
スペイン広場・ポポロ広場周辺

ローマ観光の起点にピッタリの位置にあります。ローマッ子たちと、世界各国からの観光客で、いつも賑わっている広場です。ここは、ローマで最も華やかで、エネルギッシュなエリアと言えましょう。
スペイン広場から延びる、「コンドッティ通り」周辺には、高級ブランド店や、老舗カフェが並び、1日中賑わいを見せています。ゲーテやキーツなど、ローマを愛した外国人芸術家が魅了され、長く逗留したのもこの界隈です。
イタリアが生んだ映画監督、巨匠フェデリコ・フェリーニは、長らくスペイン階段脇の館で暮らしていました。その理由として語ったのは、「ここが一番ローマらしく、いろいろな人間を眺められるから」と言うものです。
また『ローマの休日』のアン王女、彼女が生涯忘れることのない、街歩きに踏み出したのもこの界隈でした。階段上の「トリ二タ・ディモンティ教会」は、ローマでは珍しいフランス式の教会です。
その近くにある見晴らし台のある「ピンチョの丘」は、ローマで、一番ロマンチックな夕暮れが楽しめる場所として知られています。日没時には、地元の人が大勢集まってきます。
その丘を折りますと、オペリスクが建つ「ポポロの広場」ローマの名家たちの礼拝堂がその美を競う「サンタ・マリア・デル・歩ポロ教会」があり、名家の墓所には、カラバッジョや、ラファエロが装飾を施しています。
トレヴィの泉

ローマ観光のハイライトの一つが「トレヴィの泉」です。
永遠の都の興隆を約束する、きらびやかな水の眺めは訪れる人を魅了します。設計はコンペによって選ばれた、建築家ニコラ・サルヴィ によるものです。トレヴィの泉には、トリトーネを従えた海神ネプチューンが、中央に立っています。バロック様式の壮麗な泉です。
ベルニーニが途中まで手掛けたものを、サルヴィが完成させた噴水、三叉路{トリヴィオ}から
この名が付けられました。
背後の建物は「ポーリ宮殿」で、彫刻は、ピエトロ・ブラッチ作の海の神ネプチューン像です。
この名所は、有名映画のロケ地として取り上げられ、世界中に知られるようになりました。オードリーヘップバーンの『ローマの休日』や、マルチェロと、シルヴィアの『甘い生活』などです。またここで有名なのが、泉に肩越しにコインを投げた者は、再びローマに帰るというまじないです。
パンテオン

現存するローマ建築の中でも一番完全な形を残している建築です。アウグストゥス帝時代の将軍アグリッパが、紀元前27年に創建しました。それが炎で焼失、ハドリアヌス帝が再建したものが今に残されています。
ローマの神々をまつった、パンテオンも608年には、キリスト教会に信仰の場所とされたことで、他のローマ遺跡の様な破壊は免れたと言われています。それが今でも古代の姿をとどめる世界最大のコンクリート建築として君隣しているわけです。
鉄筋を用いない石造り建築としては、世界最大で、内部は、直径43.3mもの球体がすっぽり収まる大きさです。現在内部には、7つの礼拝堂があり、ルネッサンスの巨匠ラファエロら、歴史的著名人もここに眠っています。
パンテオンも映画のロケ地として使われ『天使と悪魔』などあります。パンテオンの近くにあるのが、自家焙煎でオリジナルブレンドのコーヒーが自慢の「タッツアァ・ドーロ」コーヒーショップです。薫り高いエスプレッソ、地元でも評判の味です。コーヒーのカキ氷に、生クリームを乗せたグラニーダ・コン・パンナは、夏の名物として知られています。
街歩きに、こうした日本では見られない名物を味わうのも旅の楽しみです。
ナヴォーナ広場

ローマを代表する広場の一つです。
車の入らないこの広場は、噴水の水音に満ち、開放的で庶民的な街です。広場中央、オペリスクを掲げる、ひときわ大きな噴水が、ベルニーニの代表作、『四大河の噴水』で見られます。
その背後にベルニーニのライバルだった、ボッロミーニ作のサンタニェーゼ・イン・アネ―ゴ教会が建っています。
ナヴォーナ広場に足を踏み入れると、周囲の空気が、急に、和むように感じられます。ここでは1年中ローマッ子の笑顔が絶えないところです。ここと、パンテオン周辺は、ローマ人のお気に入りの散策スポットです。
美しい舘や、教会の間に、洗練されたセレクトショップや、素敵なレストランが立ち並び、何度訪れても飽きない広場です。
その他の観光スポット

かってのローマ人が熱狂した巨大な円形競技場「コロッセオ」
キリスト教の真髄に触れるカトリックの総本山「サンピエトロ大聖堂」
貴重なモニュメント「フォロ・ロマーノ」
イタリア美術の膨大なコレクション「ヴァチカン美術館」
ローマの名士たちの社交場「オペラ座」等があります。
ローマの郷土料理

数多くのレストランや、ピッツエリアがひしめくローマの街。ローマ名物の臓物料理を食べるなら「テスタッチョ」魚料理は「トラステヴェレ」と言うのがローマ人の合言葉。どちらもローマの下町で、今も庶民的なレストランが多い。
日本でも今人気の「カルボナーラ」。これは実はローマ生まれでです。塩ずけ豚頬肉と、ぺコリ―ノを用い、生クリームを使用せず、絶妙な火加減で、卵をパスタにまとわせる本物を是非味おう。
さくっと薄い生地が特徴の、ローマ風ピッツアを本場で味わいたい。カプリチョウザもローマ風なので味わいたいものです。
ローマでワインを

日本であまり接する機会がないデザートワインなど試してみよう。甘く、優しい口当たりは、食後のハッピー気分をより高めてくれます。ラツィオ州のデザートワイン「Aleatico Gradoli」が有名です。
街の素顔に出会えるメルカート(市場)
ユニークな日用品、新鮮な野菜、ローマで開かれるメルカートは、陽気なイタリア人に出会える場所です。地元の人に交じって、メㇽカード探索を楽しもう。
カンポ・デ・フィオーリ広場
ローマッ子の胃袋を支える青空市場です。庶民的な雰囲気が漂う広場で、日曜を除いて、毎日朝から位置が立ちます。野菜、果物を中心に、加工品、パスタやオリーブオイル、土産物など、価格は提示しており、明朗会計なところがいい。他に掘り出し物が見つけられるノミの市「ポルタ・ポルテーゼの市」等があります。
ローマのナイトスポット
ローマの夜は比較的早いが、ナイトスポットがざわめきだすのが夜の12時過ぎです。
夜のサッカー観戦後繰り出すのであれば、デスタッチョ地区、深夜2時までの「バー」が最適。ここでは、ワインの品ぞろえは勿論フードが充実しているところが多い。
バー/BAR
トラステヴェレ地区にあるオリエンタル・パブ「バーリ・オリエンタル・パブ」
サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会から歩いて5分の所にあり、ローマの下町の座敷風のパブです。店内は日本風のオブジェにバリ風の内装で、独特の雰囲気を醸し出しています。和食やインドネシア料理などを、食べることが出来、アルコールのほか日本のお茶も用意されています。
営業時間 21時30分から、深夜2時まで。レストランは、20時から23時
ベネチア広場から歩いて3分の市にあるアイリッシュパブ「トリニティ・カレッジ」
ガレリア・ボルゲーゼのすぐ近くにあるパブです。木造の内装に、キャンドルの光が反射して、落ち着ける分囲気です。ビールは勿論料理の評判は良く、外国人にも人気のあるパブです。
MA線オッタヴィアーノ・サン・ビエトロ駅から徒歩10分の「ヌヴォラーリ」
ゆっくりお酒を飲みたいならヴァチカン市国近く、ボルゴ・ピオにある落ち着いた雰囲気のバーです。ワインやサラダ、カルパッチョ等が楽しめます。
営業時間は18時30分から深夜2時まで。
サッカー観戦

ローマは1日で観光しきれないぐらいの魅力がある街です。いろいろな名所を観光したい!という方も多いでしょう。そして、忘れてはいけないのはサッカー観戦です。ローマを本拠地としているのは、ASローマ、SSラツィオ、この2チームです。特にASローマは2000-2001シーズンにイタリアサッカーリーグ セリエAで優勝したほどの強豪チームです。元日本代表の中田英寿選手もこの時期に在籍していました。
日本との違いを一番感じたのは観客の熱量です。決して、激しく危険という意味でなく、みんなサッカー=人生=文化のような感覚。スタジアムへ向かう地下鉄の中からファンは歌い、スタジアム最寄り駅からスタジアムまでの道中でさらに盛り上がり、もちろんスタジアムでも大盛り上がり、まるでお祭りのような高揚感があります。
試合前にチームソングをファンたちが歌います。これも迫力があって想い出に残ります!
サッカー観戦自体ももちろん楽しいですが、スポーツを通じてその国の文化、もっと言えば、その地域の文化を感じることができる、普通に会話しているだけでは味わえない、サッカーを通じたコミュニケーションがとても心地よいものです。
これが海外旅行、海外スポーツ観戦の醍醐味だと強く感じます。