2020年もあっという間に3月に突入し、今月末からはいよいよメジャーリーグが開幕します!
今回は今シーズンの日本人メジャーリーガー達の動向とメジャーリーグ全体の展望を書いてみました。
日本人選手のスプリングキャンプ動向
<>内は3月5日までのオープン戦成績
田中将大(ニューヨーク・ヤンキース) <2試合5イニング2失点>
田中はメジャー7年目を迎え、メジャーの中でも代表する選手の一人として実績・存在感を積み上げてきました。
今年がヤンキースとの現行契約最終年となり、悲願のワールドシリーズ制覇+来シーズン以降のより良い契約獲得に向けて正念場のシーズンになります。失点こそありますが、レッドソックス相手に5奪三振と上々の仕上がりを感じさせます。
大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス) <4試合 8打数1安打6三振>
メジャー2年目の昨シーズンは怪我の影響もあり打者に専念してのプレーとなりました。
しかしながらルーキーイヤーと同程度の成績を収めチームに欠かせない、リーグを代表する選手の一人となっています。今シーズンは投手としてのプレー再開も予想され、二刀流復活なるか注目のシーズンになるでしょう。わずか1安打ですが、練習では快音を飛ばしているようなのでこれから徐々に調子を上げていくでしょう。
筒香嘉智(タンパベイ・レイズ) <本塁打1本を含む打率333>
横浜DeNAで毎年圧倒的な成績を残してきた筒香が満を持して今シーズンからメジャーに渡りました。
移籍先は少ない予算をやり繰りし、ユニークな戦術を駆使することで知られるレイズ。複数のポジションを守ったり、メジャーを代表する猛者相手にどれくらいの成績をメジャーで残せるか注目です。既に数試合に出場し、守備もサードとレフトを堅実に守り、今のところ順調にメジャーへ適応していることが伺えます。
前田健太(ミネソタ・ツインズ) <1試合 2回2/3 3失点>
長年ドジャースで活躍してきた前田ですが、大型トレードの一部として今シーズンは心機一転ツインズにトレードとなり活躍の場を移しました。
本人は先発希望ながらも、ドジャースでは中継ぎとしての起用が多かった中で、ツインズでは先発ローテの一角として期待され新天地でどれだけの成績が残せるか注目です。オープン戦では早速筒香との対戦もあり、2打席凡退に仕留めていました。まだ1試合のみで、3失点ということですが、筒香との対戦では完璧に抑えていましたし、経験のある選手なので開幕までにきっちり仕上げてくるでしょう。
秋山翔吾(シンシナティ・レッズ) <5試合14打数4安打 打率2割8分6厘>
西武で安打製造機と呼ばれるほどの実績を残した秋山はFAでメジャーへ渡り、新天地に選んだのはレッズ。
このチームは未だかつて日本人選手が所属したことはなく秋山がチームにとって初めての日本人選手ということでメジャーでも数多くのヒットを積み重ねることができるのか注目です。すでに多くの実戦をこなし、ヒットも打っており順調にメジャーへ適応しているようです。打撃だけでなく守備でも捕殺を魅せるなどレギュラー獲りアピールできてます。
ダルビッシュ有(シカゴ・カブス) <1試合 2イニング 1失点>
昨シーズンは良い投球はするもののチームの援護がなく負けが続いてしまった不運もあり6勝8敗という成績に終わってしまいましたが、今シーズンは昨年と同じ用に良い投球内容で白星を重ねられるか注目です。まだ1試合のみの登板ですが、この時期で既に158キロを計測しており順調な仕上がりのようです。
菊池雄星(シアトル・マリナーズ) <未登板>
昨シーズンメジャー1年目だった菊池は6勝11敗と負け越してしまい良い成績を残せませんでした。日本と違うメジャーの環境に適応できなかったのか、チームの成績自体が悪かったこともありましたが、メジャーの流れに慣れてきた2年目はより良い成績を残すことができるか注目です。
平野佳寿(シアトル・マリナーズ) <未登板>
ダイヤモンドバックスでの2年間で素晴らしい成績を収めた平野ですが、オフにFAとなりマリナーズへ移籍しました。マリナーズでは抑えとしての起用が予想され、チームメイトの菊池と共にチームを勝たせることができるか注目です。
山口俊(トロント・ブルージェイズ) <2試合 3回2/3イニング 4失点>
横浜DeNAと巨人で実績を残してきた山口はポスティングシステムで今シーズンからメジャーに渡り、ブルージェイズへ移籍しました。現状先発ローテ5番目を争うという位置づけですが、若手中心のチームの中でベテランとしてチームを引っ張っていくような活躍ができるか注目です。2試合4失点ということでまだメジャーの環境に苦戦している状況でしょうか。先発なのか、中継ぎに回るのか未確定な状況ですが、与えられたポジションの中できっちりと役割を果たしてほしいです。
今シーズンのMLB展望
・アストロズサイン盗み問題
オフシーズンを騒がせ球界を揺るがす大問題に発展してしまったこちらの問題。
アストロズのGM・監督が解任され、当時コーチとして関わっていたレッドソックスとメッツの監督も交代となりました。この騒動の対応に納得できない選手達からはアストロズ選手への報復死球も辞さない旨の発言も出るなど不穏な空気が収まる気配がありません。
・イチロー復帰!?
昨シーズン序盤に現役を引退したイチローですが、今回のスプリングキャンプではマリナーズの臨時コーチとして選手達の指導にあたっています。
その指導ぶりは監督・選手達からも絶賛で、更にマリナーズのシーズン開幕戦で始球式を務めることも決定しています。引退後も話題を提供してくれるイチローに今後も注目です。
・地区別展望
ア・リーグ
<東地区>
オフシーズンのFAで目玉選手の一人だったコールが加入し万全な体制になったと思われたヤンキースですが、ここにきて先発陣・野手に故障者続出となり、監督交代になったレッドソックス、筒香加入のレイズと混戦の地区になりそうです。
<中地区>
オフシーズンの積極補強で一躍地区優勝候補に躍り出たホワイトソックスに注目です。
昨シーズンの地区優勝チームで前田が加入したツインズ、選手が揃っているインディアンスによる争いになります。
<西地区>
サイン盗み騒動で大揺れとはいえ戦力が揃っているアストロズを中心に進んでいくと思われます。
FAの目玉選手の一人レンドーンを獲得し、大谷・トラウトと強力なラインナップになったエンゼルス、昨シーズンワイルドカードだったアスレチックス、新球場へ移転となるレンジャーズ、日本人選手2人所属のマリナーズと一番の注目地区ではないでしょうか。
ナ・リーグ
<東地区>
昨シーズンのワールドチャンピオンナショナルズは、FA注目の一人だったストラスバーグの引き留めに成功し引き続き戦力があることから、ブレーブス・フィリーズと共に地区優勝争いになるでしょう。
<中地区>
ナ・リーグ一番の混戦地区と思われます。
昨シーズンの地区優勝カージナルス、積極補強のブルワーズと秋山加入のレッズにダルビッシュのカブスが絡んでくるでしょう。
<西地区>
この地区はドジャースの戦力が抜きん出ています。毎年ワールドシリーズ優勝候補に挙げられながらなかなか届かないですが、今シーズンは悲願達成なるでしょうか。
対抗馬はダイヤモンドバックスとパドレスでしょうか。
まとめ
今の時期はシーズン開幕を控え、キャンプとオープン戦でコンディションを仕上げている段階なので、オープン戦の成績がそのままレギュラーシーズンの成績にも反映されるとは限られませんが、この時期からある程度の成績を残している日本人選手たちの活躍に期待が高まります。
昨シーズンから選手の移籍で日本人選手同士の対決も増えることになったので、これにも注目です。そして最終的にシーズンが終了する頃には日本人選手の活躍が目立ったシーズンと言われるようになればいいですね。
アメリカのスポーツはエンターテイメントの一つとして確立されています。
そして、球場ごとに違った特色を楽しむことができるのもメジャーリーグの魅力です。そのようなメジャーリーグの魅力を体験してみたい、日本人選手の活躍が観たいと思っている方は、是非一度メジャーリーグの球場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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