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NBA2019-20シーズンの展望

いよいよ2019年10月22日(現地時間)に開幕を迎えるNBA2019-20シーズン。

昨シーズンは、スリーピートを狙う絶対王者ゴールデンステイト・ウォリアーズをトロント・ラプターズがファイナルで下し、球団初の優勝を手にしました。

今夏は、チームのエースである大物選手の移籍が相次いだ事もありイースタン・ウエスタン・カンファレンスの勢力図が大きく変わるシーズンになりそうです。

イースタン・カンファレンス

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優勝候補の筆頭に挙げられるチームはミルウォーキー・バックスです。昨シーズンは、MVPを受賞したアデトクンポを軸にリーグで唯一の60勝以上を挙げ主役となりました。

そんなバックスはマルコム・ブログドンを放出しましたが、シューターのカイル・コーバーや控えセンターのロビン・ロペスを獲得し、基本的には昨シーズンとほぼ同じメンバーで臨みます。アデトクンポは成長を続けていますし、チームのコミュニケーションも向上していると思います。

 

そのバックスを追いかける1番手はシクサーズになりそうです。ジミー・バトラーやJJ・レディックといった主力を放出しましたが、アル・ホーフォード、ジョシュ・リチャードソン、トバイアス・ハリスといった得点力とディフェンス力がある選手を獲得しました。ベン・シモンズとジョエル・エンビードの主軸も年々スタッツを上げているので、エンビードが怪我さえしなければ優勝を狙えるチームです。

 

ペイサーズは、昨シーズンの途中にエースのビクター・オラディポが怪我で離脱しましたが、リーグ最少失点のディフェンス力を武器にプレイオフ進出を果たしました。オラディポの復帰は未定ですが、今シーズンはジェレミー・ラム、マルコム・ブログドン、T.J.・ウォーレンなどを獲得しており、得点源が増えていますので楽しみなチームです。

 

ヒートもドウェイン・ウェイドの引退やハッサン・ホワイトサイドの放出がありましたが、ジミー・バトラーの獲得に成功しておりゴラン・ドラギッチやディオン・ウェイターズの活躍次第では順位を上げそうです。

戦力を落としそうなチーム

逆に昨シーズンから戦力を落としそうなのが、ラプターズとセルティックスです。

 

ラプターズはチャンピオンチームですが、圧倒的なパフォーマンスでチームを引っ張ったカワイ・レナードがチームを去り、シューターのダニー・グリーンも放出しました。しかし、その穴埋めとなる補強は出来ておらず苦しいシーズンになりそうです。

 

セルティックスも、カイリー・アービングやアル・ホーフォード、マーカス・モリスなどの主力がチームを去りましたが、獲得したのはケンバ・ウォーカーとエネス・カンターと総合力では1枚落ちます。ゴードン・ヘイワードがかつての輝きを取り戻せば話は別ですが、現状では戦力ダウンは否めません。

再建中、現状維持チーム

ネッツはカイリー・アービング、ケビン・デュラント、ディアンドレ・ジョーダンというリーグトップクラスのビック3を獲得しました。しかし、デュラントがアキレス腱断裂の怪我から復帰するのは早くてもシーズン終盤という事なので、本格的に優勝を狙うのは来シーズンになりそうです。

 

八村塁が加入したウィザーズは、エースのジョン・ウォールがアキレス腱断裂からの復帰が未定なので難しい所ですが、代役で獲得したアイザイア・トーマスが高いパフォーマンスを見せてくれればプレイオフも見えてきそうです。どちらにしても八村の出番は多いと思いますので活躍を期待したいです。

 

昨シーズンに完全復活を予感させるような活躍を見せたデリック・ローズが加入したピストンズやマジックは昨シーズンから現状維持という印象です。

ホーネッツ、ホークス、ブルズ、キャバリアーズ、ニックスは現在再建中のチームです。

しかしニックスは、ドラフト3位のRJ・バレットやボビー・ポーティス、ジュリアス・ランドル、タージ・ギブソンなどが加入しており、ロスターを見る限りではプレイオフも狙えそうなメンバーが揃っています。

ウエスタン・カンファレンス

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今夏の移籍で大きな話題を集めたのは、ロサンゼルスにホームを構えるレイカーズ・クリッパーズです。

レイカーズは昨シーズンにレブロンを獲得しましたが、若手主体のチームだった事もありプレイオフを逃しました。そこで今夏に獲得したのが、リーグトップクラスのオールラウンダーであるアンソニー・デイビスです。更にダマーカス・カズンズも獲得しましたが、練習中に前十字靭帯を断裂の大怪我を負った為、急遽ドワイト・ハワードを獲得しました。カズンズと比べると見劣りする事や、控えのメンバーの薄さもあり評価は下がりましたがレブロンが率いるだけに優勝候補は揺るがないです。

 

クリッパーズは、昨シーズンのファイナルMVPを受賞したカワイ・レナードとシーズンMVPの最終候補に挙がったポール・ジョージが加入した事で優勝候補の最有力チームとなりました。この2人の強みは得点力に劣らないディフェンス力の高さで、相手チームのエースを抑えられる能力を持っています。また、チームにはディフェンス力と3ポイントの上手いパトリック・ベバリーや3度のシックスマン賞に選ばれているルー・ウィリアムズが揃っています。その上チームを指揮するのが闘将ドック・リバースとくれば優勝候補は当然の事かも知れません。

 

上位を狙えそうなチーム

王座奪還を目指すウォリアーズは、デュラントが移籍した事やクレイ・トンプソンの怪我、アンドレ・イグダーラなどのベンチメンバーを多く放出した事で評価が下がっています。ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーンに加えて、トレードでディアンジェロ・ラッセルやウィリー・コーリー・スタインを獲得しているのでスターターは問題ないでしょうが、セカンドユニットの弱体化は明らかです。トンプソンはシーズン中に復帰する予定なのでプレイオフ進出は果たせそうですが、優勝となると厳しそうなシーズンに思えます。

 

最凶デュオという言葉が似合うウエストブルックとジェームズ・ハーデンが揃ったロケッツは、2人のコミュニケーション次第で順位が大きく変わりそうなチームです。ボールを持つ事で己の持ち味を発揮する2人なだけに、どのようにボールをシェアするのかが最大の課題になりそうです。

 

昨シーズン大きく成長したナゲッツは、バックス同様にメンバーはほぼ変わっておらずニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレー、ギャリー・ハリスら若手の成長力とコミュニケーションを向上させた全員バスケが魅力のチームです。

 

ジャズは司令塔のリッキー・ルビオに変わりマイク・コンリーが加わり、得点力のあるボーヤン・ボグダノビッチも獲得しました。チームの特徴は最優秀守備選手賞を受賞したルディ・ゴベアを中心に、チーム全員で守備を行います。中堅のイメージが強いジャズですが、エースのドノバン・ミッチェルとコンリーが上手く噛み合えば、上位を狙えるメンバーだと思います。

戦力を落としそうなチーム

ブレイザーズは、昨シーズン怪我をしたユスフ・ヌルキッチの復帰が未定になっておりホワイトサイドが加入しました。しかし、モーリス・ハークレス、アル・ファルーク・アミヌといった得点源がいなくなり戦力ダウンは明らかです。デイミアン・リラード、CJ・マッカラムのバックコートコンビの活躍でどこまで踏ん張れるかという感じです。

 

サンダーはクリス・ポールやダニーロ・ガリナーリが加入しましたが、ウエストブルックやジェレミー・グラントなど主力を放出しています。戦力は落ち、半ば再建期に入った感のあるサンダーなだけに、チャンピオンリングが欲しいポールがチームに留まるかも微妙な所です。

再建中、現状維持チーム

スパーズは昨シーズン7位でシーズンを終えプレイオフに進みましたが、チームは大きな補強はしていません。古豪とはいえ油断の出来ないシーズンになります。

キングスは有望な若手が揃っていますが、上位に食い込むにはまだ経験が必要でしょう。ウルブズはギブソン、ローズ、タイアス・ジョーンズなどを放出しており戦力は低下しています。

サンズはルビオやダリオ・シャリッチ、タイラー・ジョンソンなど有力選手が加入しましたが、チームとして機能するには時間が必要になりそうです。

 

マーベリックスは昨シーズンにダーク・ノビツキーが引退した事で、大ブレイクを果たした新人のルカ・ドンチッチをエースに据え、ニックスでエースを務めていたクリスタプス・ポルジンギスを獲得しチームの再建に乗り出しました。

 

渡邊雄太が所属するグリズリーズも、ドラフト2位のジャ・モラントが加入した事もあり若手中心の再建期に入ったチームです。しかし2ウェイ契約の2年目を迎える渡邊にとっては、出場機会が増えそうな再建中の状況が好都合だと思います。是非、八村同様に本契約を勝ち取って欲しいです。

 

また、再建中ではありますが順位に関わらず大きな注目を集めそうなのがペリカンズです。ドラフト1位のザイオン・ウィリアムソンの加入や、アンソニー・デイビスとのトレードでブランドン ・イングラム、ロンゾ・ボールといった才能豊かな若手を獲得しました。現段階でどこまで戦えるか楽しみなチームです。

まとめ

今シーズンのチーム状況を総合的に見ると、優勝予想はクリッパーズ、レイカーズ、バックスが大きな支持を受けるでしょう。しかし、その他のチームの戦力も肉薄しており特にウエスタン・カンファレンスはレギュラーシーズン、プレイオフ共に昨シーズン以上の熾烈な争いになりそうです。

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